2023/07/24 12:51



お久しぶりです。


春の催事祭りシーズンに比べ最近はかなりご隠居気味なRe:floraです。


その理由はシンプルで、納得のいくものが作れないからです。


でもスランプとかではなく、ただ単に季節と新しい環境(新アトリエ)への適応の問題で、涼しくなってきたらまた活動的になります!



今春は沢山のお客様と新たにつながることができましたので、改めて今の時期のドライフラワーとの付き合い方をお伝えしていきたいと思います。


これから発信することを吸収して頂き、ここに辿り着いた方だけがひっそりと賢くなってもらえますように!


今回のブログでは

「ドライフラワーは今の時期〇ヶ月持ちます!」

と言った明確な答えのご提案はありませんので悪しからず。




梅雨〜真夏の高温多湿な時期、ドライフラワーにとってはとても過酷なシーズンです。


暑いとすぐに乾燥するイメージがあるかもしれませんが、乾く前に湿気の方が優ってしまい変色や腐敗するケースがあります。


アトリエは湿度・温度にこだわっていて影響を受けにくいですが、アトリエ以外の場所に飾ったドライフラワーの調子を観察する限り、送り出した後のことが心配で中々制作に踏み切れません。 


去年の冬から我が家用に飾っていた作品たちもこのシーズンに入ると著しく劣化、変色します。(それをアンティークな雰囲気と捉えて愛で続けるのも有りです。私個人は夏場に新しいものと替えても持ちが良くないので涼しくなってから取り替えようというかんじです。)


来シーズンまで手に入らない花材でどうしても劣化や変色を避けて長持ちさせたい場合は、絶対に日に当てず冷暗室に保管しています。


それくらい気を遣って乗り越えないといけないくらいこの時期は私にとって赤信号です。



活動する中でRe:floraのドライフラワーの捉え方については再三お伝えしてきましたが(もう何回も聞かなくていいよ!という愛すべき古参さまはワンスクロールして次に行って下さい。笑)


Re:floraは森や花畑の抽象的なイメージをひとつの作品に込めるというテーマがあります。

ドライフラワーに関しては極力植物本来の色味を活かして制作に取り組んでいます。


特別な薬品を使ってドライ加工を施したりしてないので、季節や環境の変化に伴う湿度や気温に大きく影響を受けます。


ずっと綺麗で鮮やかな色は続きません。

赤ちゃんくらい優しく触れないと壊れます。

飾る環境とマッチしなかったら急激に劣化したりカビが発生します。



今やあらゆる雑貨店で当たり前のようにドライフラワーが商品化されています。


それだけドライフラワーの「手軽」「お手入れ不要」「長持ちする」「ずっと変わらない」のイメージが世に浸透しているのかなと思います。


Re:floraの作品は、ドライフラワーに対してそういったイメージをお持ちの方が購入すると色んな意味でびっくりされるかもしれません。


生花が冬場は2週間も持つのに夏場は1週間も持たないのと何ら変わりありません。


不変的な物としてではなく、生花よりも少し長くお楽しみ頂ける生物の作品と捉えて頂けるように日頃伝える努力をしています。


極端な話、色味がワンシーズン持ったらラッキーくらいに捉えて頂きたいです。


ドライフラワーが世に浸透したことに対する小さな抵抗ですが、お客様と直接お話する際は「長持ち」「ずっと変わらない」を売り文句には絶対にしません。


なので長持ちするものや色が変わらないものをお探しなんだなと察知したら、Re:floraの作品はお勧めしませんし、ドライフラワーは難しいかもしれないと正直にお伝えします。

(人によって長持ちの定義が違うので、もちろんどれくらいの持ちをお考えなのかはお聞きします。)


「どのくらい持ちますか?」という質問をよく受けますが、正直なところ実際に飾られる場所がどういう環境かじっくり観察しないとなんとも言えないのが現実です。


「なんとなくここの一角だけジメッとしている」

「ここは日が直接当たらないけど熱が篭りやすい」


こういった経験ないでしょうか?

目には見えないけど何となく人間の本能で感じる空気の質。


これらをダイレクトに受けてしまうのが、ドライフラワーなのです。



直接お会い出来たお客様や催事スタッフの方々には、言葉で伝えたりテキストにして想いをシェアすることができていますが、実際は購入して頂いた全てのお客さまにこの想いを伝えることは難しいです。


なので少なからず、このブログに辿り着いた皆さんにはRe:floraのドライフラワーに対する想いを汲み取って頂き、今後Re:flora作品をお迎えするかどうかをご自身で自由に判断して頂けると嬉しいです。


お客さまおひとりおひとりのお家の環境を把握することは不可能ですし、飾って頂く環境を厳格に指定することも出来ません。


全ての環境に適する作品作りに努めることも難しいです。


こちらから出来ることは、自分が長い期間かけて学んできたドライフラワーに関するメリットデメリットを包み隠さず発信していくことです。


同封した説明書きやこのブログを読んだ方の頭の片隅にひっそりストックされて、その後のお客様それぞれの飾る環境に合っているかを判断するのはお客様ご自身の役割になります。


ちょっと突き放すようで寂しい思いをする方がいらっしゃるかもしれませんが、Re:floraで作品をお迎え頂いたお客様には誠実に向き合っていきたいのでどうかお許しください。


「ドライフラワーって案外面倒なんだな〜生花とそんなにかわらん」と思いますよね。

私もそう思います。笑


手のかからないもの

楽なもの

便利なもの

がものすごいスピードで求められる現代の中で、少し面倒で手のかかることを暮らしに取り入れた方が案外生活に張りが出るものです。


これを読まれた皆さんの花のある暮らしが、よりストレスフリーで充実したものになりますように。




ではまた〜





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